2013年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
ある事業再生ファンドが注目を浴びている。4月に投資基金の設定を終え、投資先の選定に入った「アスパラントグループ」だ。主要メンバーは日本航空の再建に当たった官民出資ファンド「企業再生支援機構」(現・地域経済活性化支援機構)の出身者。日航再建の時には債権放棄を巡って衝突したメガバンクの幹部も「再生実務の手練れが揃っている」と一目を置く。さらに、日航再建の立役者である稲盛和夫・名誉会長が個人で出資をしたというから折り紙つきである。昨年10月にアスパラントを設立し、その舵を取るのは中村彰利氏。中村氏は米ファンド・リップルウッドで宮崎県のリゾート施設「シーガイア」買収を手がけた後、初代官民ファンドの産業再生機構(03~07年)に移り、三井鉱山や宮崎交通、スカイネットアジアの再建を成功させた。09年末に企業再生支援機構の専務取締役に就き、日航の法的整理を主 ………
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