中国「最強官庁」副主任にハチの一刺し

元愛人の通報で経済誌副編集長がツイートし、エネルギー局長が失脚。それでも「反腐敗」は望み薄だ。

2013年7月号 GLOBAL

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「国家発展改革委員会(発改委)の劉鉄男(リウテイエナン)副主任が重大な紀律違反の嫌疑で、関係組織の調査を受けている」5月12日午前、中国監察省のウェブサイトに短い公告がひっそりと掲載された。中国ではこの種の発表は、政治家や高級官吏の“破滅”を意味する。前夜午後11時、北京の官庁街にある発改委の幹部専用マンションを、共産党中央紀律検査委員会(中紀委)の係官が訪れ、劉とその妻を連行した。彼らはこれから長い年月を牢獄で過ごすことになるのだ。昨年11月、中国の新たな最高指導者に選出された習近平(シージンピン)総書記(国家主席)は、新政権の目玉政策として「反腐敗」を掲げた。今年1月の中紀委の重要会議では「トラとハエ(大物と小物)を同時に叩く」と強い意欲を表明。この反腐敗キャンペーンの最新かつ最大の“獲物”が劉である。発改委は中国のマクロ経済政策の司令塔で、基 ………

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