「最後のフロンティア」開発へアジアが壁を突破。肝心のエネルギーは多国間協議より二国間中心だが。
2013年7月号 BUSINESS
温暖化で北極の海氷が縮小して、豊富な地下資源の開発やシーレーンの可能性など「最後のフロンティア」として北極海が脚光を浴びているが、その多国間協議の場である北極評議会(AC)で、日本を含む6カ国がついに念願のオブザーバー入りを認められた。5月にスウェーデンで開かれた隔年の閣僚級会合に、北極海沿岸の加盟8カ国(カナダ、ロシア、米国と北欧5カ国)の高官が集まり、日本のほか中国、インド、韓国、シンガポール、イタリアのオブザーバー入りを承認したのである。いずれも北極海とは遠い国々だが、仏独英など欧州6カ国はすでにオブザーバーとして承認されている。今回のアジア諸国へのオブザーバー承認は2年前の閣僚級会合でも申請されたが、枠を広げすぎるのに難色を示す加盟国もあり、持ち越されてしまった。今回も反対論の最右翼に北極圏の二大国カナダとロシアがいたが、温室効果ガス、 ………
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