2013年7月号 連載 [いまここにある毒]
そろそろスマホやタブレット端末に飽きたガジェット好きが次に憧れるのは、パソコンをメガネ型にした「グーグル・グラス」か。ウエアラブル(着用可能)端末というらしい。ところが、グーグルが6月1日、この新兵器に当面は顔認識機能を搭載しないと発表した。2年前の映画「ミッション・インポッシブルⅣ」の冒頭シーンをご覧あれ。誰が殺し屋か分からない雑踏でも、画像から瞬時に顔を認識し、ビッグデータと照合して割り出していた。もう絵空事ではない。グーグル・グラスはフェイスブックやツイッターに接続されるから、視野に入った人の名前、所属、趣味などをビッグデータで突きとめられるのだ。こめかみのタッチパネルを二度タップして、撫でてから「撮影」と声を出せばパチリ。誰でも「歩く盗撮カメラ兼身元照合システム」になれる。「万人が万人を監視する」社会。警察の防犯カメラ網も、米国のPR ………
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