「全特分裂」で石破は失格

菅官房長官が事態収拾に乗り出し、力量不足をさらけ出した石破幹事長。参院選後の交代が避けられない。

2013年7月号 POLITICS [ 「柘植自民党公認」に反発]

  • はてなブックマークに追加

石破茂幹事長は怒気を押し殺して最後通告を口にした。「このままだと、土壇場の公認取り消しだってあり得るよ」参院選本番まで1カ月余に迫った5月29日。自民党は比例代表「不適格」候補の最終チェックを進めていた。が、この日、石破氏の前でうなだれたのは、ヘアヌードや暴力団といった芸能スキャンダル絡みの関係者ではない。創立60年、全国約2万4600郵便局のネットワークを誇る全国郵便局長会(全特)の二村英男専務理事、れっきとした元郵政省キャリア官僚で、前会長の柘植芳文氏を候補に推し立て「比例代表トップ当選」を目標に掲げる名門組織の「番頭」役である。その5日前、自民党本部に青森と岩手の県連から地元紙のFAXが届いた。記事は5月23日に参院選の両県選挙区で、全特の政治団体「郵政政策研究会(郵政研)」の地元組織が、よりによって生活の党(小沢一郎代表)公認候補を推薦。盛岡市と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。