「荒くれトニー」と手を切ったANA

アジア№1のLCC「エアアジア」の創業者と確執の末、遂に合弁解消に踏み切った顛末。

2013年7月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスが、アジア最大のLCC(格安航空会社)であるマレーシアのエアアジアとの合弁を解消する。ANAが67%、エアアジアが33%を出資するエアアジア・ジャパンがそれ。ANAは今秋にもエアアジアが保有する株式を買い取り、完全子会社化する考えだ。昨年、日本で3つのLCCが相次いで誕生した。3月に関西国際空港を拠点に就航したピーチ・アビエーション、7月に成田国際空港をベースに営業を開始したジェットスター・ジャパン。そして「3男坊」としてエアアジア・ジャパンが8月に誕生したが、1年も経たずに「離婚」するハメになった。

「私はモモが食べたい!」

エアアジアは、風雲児と呼ばれるトニー・フェルナンデス(49)が一代で育て上げたアジア№1のLCC。トニーは米音楽大手ワーナー・ミュージックの東南アジア地域副社長を経て、2001年末に経営難に陥っていたマレーシアの航空会社を買い取 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。