風が止まった「橋下維新」が墜落

「都議選には行かない!」。告示日に代表と幹事長が揃って訪米。首都決戦から敵前逃亡。

2013年6月号 POLITICS

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「頼れるのは声なき声、 『ふわっとした民意』だ。ものすごい応援になるが一瞬にして離れていく」(維新塾入塾式で)日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は08年に大阪府知事に当選して政界入りして以来「ふわっとした民意」を再三口にし、それを自らの政治的言動の正当性の根拠としてきた。稀代のポピュリスト・橋下徹の政治家としての5年余りの時間は、その「民意」をつなぎとめてみせるという意地と勝負の日々だったともいえる。だがここへきて「改憲」しか弾丸(タマ)がなくなった橋下はついに「民意」に見放されたようだ。そして「民意」を失った橋下維新は一気に歯車が狂いだした。橋下のいう「民意」は選挙では「風」となって表れる。「今は完全にアゲンスト。大阪以外、どこに行っても負けます」とは、松井一郎幹事長(大阪府知事)の弁だ。大阪府議あがりの選挙のプロ・松井がここまで弱 ………

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