非妥協と対話で揺らぎを見せた朴槿恵。歴史認識での日本批判は、金正恩をほくそ笑ませるだけなのだが。
2013年6月号 GLOBAL
5月7日、米韓首脳会談でオバマ大統領は、朴槿恵大統領が提唱する「韓半島信頼プロセス」を「私のアプローチと一致している」と支持した。同プロセスは韓国と北朝鮮がまず信頼関係を構築して、核問題解決や南北交流を目指す構想だ。ただ、この構想は北朝鮮の「変化」が前提であり、ミサイル発射のチラつかせで暴走する金正恩の前では現実味がない。さらに「朴政権の対北朝鮮政策は一貫性がない」との批判も出始めている。北朝鮮は朴政権発足(2月25日)直前の同12日に3回目となる核実験を実施し、発足直後の3月5日に「朝鮮戦争休戦協定完全白紙化」(朝鮮人民軍最高司令部報道官声明)を発表した。韓国の歴代大統領のなかでも、発足早々にして北朝鮮から最も「いじられた大統領」であろう。朴大統領は「北は核実験と長距離ミサイル開発を強行し、休戦協定を白紙化すると脅している。挑発には強力に対応す ………
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