「乱脈」堀ヤクルトは風前の灯

筆頭株主ダノンとの提携解消の裏にアンタッチャッブルなリベート取引。堀会長本人の不正蓄財疑惑が再浮上。

2013年6月号 DEEP [墓穴掘った「裸の王様」]

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まさに「殿、ご乱心」である。乳酸菌飲料最大手「ヤクルト本社」会長兼CEO(最高経営責任者)の堀澄也(78)が4月26日、フランスの世界的な食品会社「ダノングループ」と結んでいた戦略的提携契約を解消すると発表した。絵に描いたような「内弁慶」で、グループ内の会合以外は滅多に人前に出てこない堀が記者会見に姿を現したこと自体、乱心の動かぬ証拠。9年前に結ばれながら、ヤクルト側の抵抗で何ら成果を生み出さなかった両社の提携関係は、名実ともに終わった。これによって、発行済みのヤクルト株の20・61%を保有する筆頭株主のダノンは、契約に盛り込まれた36%という持ち株比率の上限に縛られることなく、ヤクルト株を買い増すことができる。サラリーマン社長にもかかわらず、17年間もの長きに渡ってトップに君臨する「裸の王様」、堀の落日がいよいよ近づいている。本誌は去年7月号から4回連 ………

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