暴騰SBI「仕手株」化と誤算

大株主が消え、仕手集団に弄ばれて乱高下。北尾は強気で増資の機をうかがう。

2013年6月号 BUSINESS

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まさに暴騰である。まだデフレ脱出の実態のないままに、株価だけ先行して急騰している「アベノミクス」を象徴するかのように、東証1部のSBIホールディングス(以下、SBI)の株価も暴騰している。今年に入り700~800円台前半を行ったり来たりしていたSBIの株価。それが4月半ばからにわかに“大商い”銘柄となった。4月17日には、終値で1287円をつけたかと思うと、24日には終値で1809円にハネ上がった。この日の日中の最高値は2000円の大台乗せ目前の1990円であった。その値動きもまた特徴的だ。とにかく荒っぽい。例えば同25日の株価。1852円で取引が始まったが、するすると1877円まで伸びたかと思うと一転して急落、1665円までストンと下げた。結局、この日は1717円で取引を終えたが、株価はまるでジェットコースターのように乱高下した。

オービスが「撤退」 

突然、火がついたSBIの株価に、株式市場では「仕手筋が入った」 ………

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