27年ぶり来日のスー・チーは「法治」強調。腐敗が横行する隣の大国への牽制に。
2013年6月号 GLOBAL
4月中旬にミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)党首のアウン・サン・スー・チーが27年ぶりに来日し、東京と京都を訪問した。これを契機に、日本とミャンマーの経済・友好関係が今後急速に進展することは間違いない。日緬関係には長く複雑で一筋縄ではいかない歴史がある。第二次世界大戦中には日本軍がミャンマーに進攻したが、その後の連合国の反攻では数十万人もの日本兵が戦死した。近年の軍事政権下では日本政府は一貫して同国への支援を続けてきた。軍事政権が1988年に民主化を求める非武装のデモ参加者を虐殺したことなどで米国と欧州諸国などは、ミャンマーに経済制裁を課したが、日本は加わらなかった。そのためにくすぶっていた懸念——軍事政権に対し日本が寛容な姿勢をとってきたことを、NLDは快く思っていないのではないか、はスー・チーの1週間の滞在の間に払拭された。
NLDは2012年 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。