「三宅島地震」は南海トラフの前兆

「歪み蓄積」地点の三宅島で群発地震。噴火は起こらなかったが、関係者は緊張した。

2013年6月号 LIFE

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伊豆諸島の三宅島で4月17日、震度5強の地震があった。この日、三宅島の西海底を震源に朝から震度3、震度1の有感地震が頻発し、夕方に震度5強の大きな地震が発生。その後も身体に感じる地震が続いた。三宅島は火山島だ。過去にも噴火を繰り返し、2000年には、全住民が島外避難する大規模な噴火が起こった。噴火は通常、群発地震から始まる。地下のマグマの上昇によって山体が膨れ、GPS観測で異常が捕捉できる。マグマで熱せられて井戸水がお湯になって湧き出すこともあり、切迫すると鳴動や微動が発生する。地震と違って噴火には様々の予兆を伴うのだ。三宅島は前回の噴火から10年以上がたっており、関係者は地震発生に緊張したが、火山活動には特段の変化がなかった。伊豆諸島は火山島である。富士火山帯が伊豆諸島を北上し、伊豆半島を経て富士山に繋がっている。大昔、日本のはるか沖合の太平洋上には ………

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