「新土建王」二階俊博氏の公共工事バラマキを批判した雑誌の記事が抹殺された顛末。
2013年6月号 DEEP
二階俊博自民党総務会長代行(74)の存在感が増している。二階氏は運輸相、経済産業相などを歴任した「運輸・建設族のドン」。現在は、自民党国土強靭化総合調査会の会長として、200兆円の国費が投じられる国土強靭化計画を主導し、「新土建王」として君臨している。5月7日の二階派の政治資金パーティーも企業関係者らで大いに賑わった。さらに、参院選後の党役員人事では、幹事長の最有力候補と目される。
「二階さんはマスコミにも睨みが利く」と、大手出版社幹部は言う。血祭りに上がったのは、二階氏を叩く記事を載せた月刊誌『WEDGE』(ウェッジ)3月号(2月20日発行)。突如、全面回収の憂き目に遭った。自民党本部関係者が語る。「件(くだん)の雑誌には、自民党建設族を批判する特集記事が掲載されていました。その中に数字の間違いが2カ所あったという理由で、雑誌を全て回収したのです。数 ………
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