「キプロス炎上」でロシア苦虫

「マネロンの貯金箱」で矛盾爆発。決済を通じてユーロ圏に「飛び火」の恐れが出て、債権放棄の煮え湯を呑んだ。

2013年5月号 BUSINESS [ 欧州重債務国「ベイル・イン」]

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4月8日、訪独中のウラジーミル・プーチン・ロシア大統領はさぞや腹の虫が治まらなかったろう。ハノーバーでアンゲラ・メルケル独首相との会談に臨んだ後の共同記者会見の表情は、苦虫を噛みつぶしたようだった。何しろロシアが2011年にキプロス向けに供与した融資のリストラ(債権再編)を呑まざるを得なかったからだ。アントン・シルアノフ財務相によれば、融資額25億ユーロの1割に相当する債権放棄になるという。キプロスは、知る人ぞ知るロシアの企業や富裕層の資金逃避先。キプロス経済が破綻しては元も子もないとみて、ロシアも一肌脱いだのだ。3月半ばに表面化したキプロスの金融危機。欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の「トロイカ」による支援が行き詰まれば、ロシアが丸抱えするという解説もあった。だが、石油、ガス輸出の低迷で手元外貨が不如意になりだした今のロ ………

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