「日医」と厚労省の邪な錬金術

社会保険料と税金で毎年200億円を超える剰余金を積み上げる「医療機能評価機構」。

2013年5月号 BUSINESS

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これほど杜撰かつ人を食った保険制度はほかにないだろう。産科医療補償制度——。一般には馴染みのない名前だが、掛け金収入が年間300億円超に上る大型保険だ。しかもお金の出所は元を辿れば社会保険料と税金。つまりは公的制度である。ところが、これまで承認された補償金は掛け金収入の2割に満たない。一方で毎年200億円を超す大金が「支払備金」という名で積み上がっている。しかも、その大半を厚生労働省の天下り先がせしめようとしているのだから、驚き呆れるしかない。

日医の政界工作が奏功

同制度の導入は2009年1月。狙いは「医療崩壊」の最前線とされる産科医療の現場改善にあった。出産時の医療事故に伴う紛争が多発し、それを嫌って産科医が減少する悪循環を断ち切ろうとしたのである。制度の画期性は医療者側に過失がない場合でも被害者に補償金が支払われる仕組みにあった。制度では新生児が脳性麻痺で重度障害 ………

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