レアアース「構造不況」に突入

バブルの反動だけではない。風力発電、HDDなどの「基礎需要」が低迷し尻すぼみに。

2013年5月号 BUSINESS

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レアアース・バブルの崩壊が新たな局面に入った。世界の産出量の9割以上を占める中国からの輸出価格は、2011年夏のピークから既に7~8割も下落。過剰在庫の消化を促すため、中国のレアアース企業は昨年10月下旬から3カ月余りにわたって操業を休止した。にもかかわらず、需要回復の兆しが一向に見えてこないのだ。「相場がここまで下がり、顧客の在庫調整が進めば、新年度には一定の実需が出てくると期待していた。しかし4月に入っても顧客の反応は鈍い」と、ある商社マンは表情を曇らせる。需要低迷が長期化しているのは、レアアースを取り巻く環境にここ数年で地殻変動が生じ、「基礎需要」が伸び悩んでいるためだ。ところが、同時期にレアアース・バブルの膨張と崩壊が重なり、業界の関心はそちらに集中していた。ここに来てようやく、構造不況の深刻な実態が見えてきたのである。

「右肩上がり」期待先行

時計の針を3年前 ………

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