解放軍「堕落」に習打つ手なし

党人事では団派が巻き返し、軍は面従腹背。習の「反腐敗」は早くも八方塞がりか。

2013年5月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

3月5日から17日まで開催された全国人民代表大会(全人代)は、さしたる波乱もなく退屈だった。昨年11月の共産党大会(18大)で党総書記兼中央軍事委員会主席(党と軍のトップ)の座についた習近平(シージンピン)が国家主席に、序列2位の李克強(リークーチアン)が国務院総理(首相)に就任したのはシナリオ通り。多少意外感があったとすれば、18大で勢力を削がれたかに見えた共産主義青年団派(団派)が巻き返したくらいだ。18大の人事では、党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会のメンバーが9人から7人に減り、そのうち6人を江沢民(チヤンツーミン)元国家主席に近いグループ(江派)と中間派が占めるというサプライズがあった。団派は李克強ただ1人で、有力候補だった李源潮(リーユエンチヤオ)(前中央組織部長)と汪洋(ワンヤン)(前広東省党委書記)が落選の憂き目を見たのであ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。