「未来に生きる」モアイプロジェクト

防災と友好のシンボルを再び南三陸町に

2013年5月号 INFORMATION

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50年前のチリ地震津波で結ばれたチリと南三陸町の絆。東日本大震災で壊れたモアイを復活させたいと、両国の思いが結実し、新たなモアイがやってきた。春分の日の3月20日、東京駅前の丸ビル1階広場。買い物客や集まった報道陣がカメラを構え、その瞬間を待っていた。この日、来賓を迎えて賑やかに行われた「Moai 未来に生きる」除幕式。日智経済委員会の佐々木幹夫委員長や駐日チリ大使館のパトリシオ・トーレス大使らが手にした紐を引っ張ると、石像を包んでいた白い布がするりと落ちる。真新しいモアイ像のお目見えの瞬間だった。背丈は約3メートル、重さは2トン。迫力満点のいかつい長い顔。初めて大勢の人の前に姿を見せたモアイは、自らの使命に胸を張っているようにも見えた。このモアイは、チリ沖合のイースター島で長年モアイ造りを手がけてきたトゥキ一家が無償で制作したもの。世界遺産である ………

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