山口組六代目を支える「ナンバー2」高山若頭への厳罰で、ついに暴力団が食い詰める時代に入った。
2013年5月号 DEEP
3月22日、六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭に懲役6年の実刑判決が下り、これで広域暴力団が壊滅への道をたどることは確実となった。衰退ではなく壊滅——。数年前まで山口組幹部だった元組長が率直に言う。「もう暴力団では食えません。月に70万円の上納金すら払えず、子分から1万円の会費を取っておる組長もおれば、(山口組内最大組織の)山健(組)から借りとるのもおる。(直系組織組長である)直参の3割は引退したいんとちゃうやろか」2012年版警察白書によれば、暴力団の構成員と準構成員の数は、1年間で8300人減り、7万300人となった。このペースなら10年で消滅する。先の元組長が続けて語った。「みんな、カネ払いがようて、いい女を連れて、いい車に乗り、男を売る組の幹部に憧れて若いモンになったんや。食えんで、貧乏して、組の名前を出したらパクられる時代になって、なんでヤクザをやっ ………
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