「マルサと特捜」が歴史的敗北

クレディ・スイス証券元部長の「ストックオプション脱税」に無罪判決。人権を脅かす恐怖集団を裁判官が断罪。

2013年4月号 BUSINESS [「無敵の徴税コンビ」の驕り]

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「徴税権力」の在り方に、紛れもなく一石を投じる判決だった。スイスの大手金融機関「クレディ・スイス・グループ」(CSG)の日本法人「クレディ・スイス証券」の元外国債券部長、八田隆被告(49)が会社から報酬として海外の証券口座で受け取ったCSGの株式やストックオプション(新株予約権)の所得約3億4800万円を隠し、所得税約1億3千万円を脱税した罪で起訴された事件。東京地裁は3月1日、「脱税の意図はなかった」とする被告の主張を全面的に認めて無罪を言い渡した(求刑は懲役2年、罰金4千万円)。東京国税局査察部が2008年12月に八田被告の関係先を強制調査してから告発するまで1年、それを受理した東京地検特捜部が事情聴取を始めるまで1年9カ月、特捜部による被告の聴取に3カ月、すべて合わせると丸3年という、所得税の脱税事件としては異例の長丁場。その一方で特捜部は「株式報酬にかかる所 ………

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