杉本和行公取委員長は「安倍サポーター」

2013年4月号 BUSINESS

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昨年9月から空席だった公正取引委員会委員長に、杉本和行元財務次官(62)が就任した。第二次世界大戦後の1947年に公取委が米国をモデルに発足して以来、23代目の委員長である。「独占禁止法を厳正かつ適切に執行する。競争なくして成長なし、です」。競争政策の司令塔となる杉本新委員長は、就任会見でこう抱負を語った。与野党対立で国会同意人事の手続きが迷走した末、ようやく委員長に就任できた。竹島一彦前委員長が好んで使った「競争なくして成長なし」を“踏襲”したのも、名委員長と評判だった前任者にあやかりたい気持ちの表れだろう。杉本氏以上に、高揚感を隠せないのが財務省である。旧大蔵省と財務省出身の公取委員長は、竹島氏に続いて11人目だが、次官OBを送り込めたのは、小粥正巳氏以来、5人目、約17年ぶりだ。財務省はかつて、日銀総裁、東証理事長、公取委員長を大物次官OB天下りの「 ………

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