「なりすまし」容疑者の可視化VS物証

警察が威信をかけて逮捕したが、自供調書は取れない。隠し玉の物証はあるのか。

2013年4月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

「1日も早く自由にしてほしい。どうか私の無実をわかって下さい」――弁護側が仕掛けた異例の勾留理由開示の法廷で、彼は自らの無実を改めて申し立てた。パソコンの遠隔操作事件で2月10日に電撃的に逮捕されたIT関連会社社員の片山祐輔容疑者(30)である。ネット上の「なりすまし」に翻弄され、4人も誤認逮捕して謝罪に追い込まれた警視庁など合同捜査本部が、汚名返上となる「犯人」逮捕に踏み切ったのは2月10日。その容疑は、昨年8月に愛知県内にある会社のパソコンを遠隔操作してネット掲示板に「コミケで大量殺人する」と書き込んだ威力業務妨害だ。「犯人」を特定するにいたったプロセスは、防犯カメラ映像と記録媒体という“物証”にこだわる警察と、ネットの匿名性を隠れミノにする「犯人」の鬼ごっこだった。

“物証”得て突き進む

謎解きゲームを仕掛けたのは「犯人」のほうだ。元旦に都内の弁護士や報道関係者宛てに ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。