朝日新聞が「殻を突き破る」デジタル戦略

2013年3月号 DEEP

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2013年に入って、朝日新聞が積極果敢なデジタル戦略を展開し始めた。木村伊量社長(60)は新年祝賀会で「デジタル・ネイティブと呼ばれる今の若者たちが、ある日突然紙の新聞を読み始めることは期待できるだろうか」「紙媒体に書くことだけにこだわる記者は数年後には仕事がない、くらいに思っていただかなければならない」などと刺激的な発言を連発。新聞経営に逆風が強まる中、生き残りに向け、社員に奮起を促した。木村社長は今後の課題について、①14年春~15年秋に予定される消費税増税をいかに乗り切るか、②20年頃までを想定した中期戦略、③その先の将来をにらんだ長期戦略――の三つのフェーズ(段階)に分けて説明。フェーズ1では「体力がない新聞社はギブアップして、業界の地図が塗り替わることも頭に入れておく必要がある」と「業界再編」に言及した。フェーズ2では「あくまで朝刊を中心に実配 ………

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