「図に乗る安倍」に公明党ジレンマ

憲法改正、集団的自衛権、靖国参拝に加え維新と連携。安倍首相につける薬はないか。

2013年3月号 POLITICS

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公明党の山口那津男代表の表情がますます冴えない。中国共産党の習近平総書記との会談にこぎ着け、安倍晋三首相の親書を手渡すことに「成功」――。夏の参院選に向け、成果をアピールしようと、2月7日に東京・有楽町の日本外国特派員協会、翌8日の日本記者クラブでの講演日程を組んでいたところに、中国海軍の海上自衛隊護衛艦への射撃管制用レーダー照射が発覚。実績どころか、赤っ恥をかく格好になったからだ。それでも、山口氏は7日の講演で、こう強調した。「親書を届けるという主目的を果たし、政治対話の扉を開く足がかりをつけることができた。関係改善の兆しが出てきている」と。山口氏の言う「兆し」とは1月28日の習氏の講話「平和発展への道」のこと。山口氏と習氏が会談したのはその3日前の25日なので効果覿面(てきめん)と言いたいのだろうが、翌週の2月5日にレーダー照射問題が発覚したのだ ………

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