「提携絶望」沈没するシャープで内紛

ホンハイかインテルか――。この期に及んで相談役と会長が対立。経産省も呆れる内情。

2013年3月号 BUSINESS

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シャープが沈没寸前であることは誰もが知っているのに、2月1日の2012年度第3四半期連結決算の発表を受けたメディアの能天気な報道ぶりは、いかがなものだろう。朝日新聞「シャープ、5四半期ぶり黒字 液晶パネル・テレビ復調」読売新聞「シャープ黒字転換 スマホが好調」確かに12年10~12月期に営業損益は26億円の黒字。前年同期の244億円の赤字から転換した。虎の子である独自の液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を搭載したNTTドコモ向けスマホが好調な売れ行きを見せたとはいえ、その先は真っ暗闇だ。三重県亀山市にあるシャープの亀山第1工場。薄型テレビの黎明期、同社はこの工場で作られた液晶パネルを組み込んだテレビを売りまくった。画面に「亀山産」のシールを貼ったことが評判となり、家電量販店に「『亀山産』をくれ」と訪れた客がいたという都市伝説も生まれた。現在、この工場は米アップル ………

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