2013年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
埼玉県内の大型ゴミ処理施設の受注を巡り異変が生じている。昨年12月17日、関係者の間で密かに注目されていた入札が実施された。越谷市など5市1町で構成する「東埼玉資源環境組合」が草加市内で建設を予定している「第二工場ごみ処理施設」がそれだ。発注者側が提示していた設計額は341億円。ところが、これほどの大型案件にもかかわらず、なぜか大手ゼネコンが一斉に手を引く事態になっていた。結局、応札したのは新日鉄住金エンジニアリング・日本国土開発、JFEエンジ・鴻池組、日立造船・五洋建設の3JV。落札したのはJFEエンジだが驚くべきはその額。設計額から6割も安い143億円で決着したのだ。「本当にできるのか?」と超安値受注を訝る向きもある。実は入札前、業界では過去の大型案件を巡り不穏な噂が広がっていた。さいたま市が10年1月に入札を実施した「新クリーンセンター」がそれで、応札者 ………
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