B787運航再開遠のく日本勢に思わぬ「火の粉」

2013年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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米ボーイング社の最新型旅客機「ボーイング787」に搭載されたリチウムイオン電池の故障・出火問題は長期化が避けられない。東レや三菱重工業、そして電池を手掛けたジーエス・ユアサコーポレーションなどの日本勢が部品・素材の35%相当を供給するだけに「今後の事業計画にも影響する」(大手銀行幹部)との見方も出てきた。ドリームライナーの愛称を持つ787は、従来機とは全く違う技術を取り入れ、軽量化を進めた。この結果、「中型としては極めて長い航続距離を実現した夢の航空機」(大手航空幹部)となり、全日本空輸や日本航空は787を前提に長距離航路の導入計画を温めていた。しかし、相次ぐ電池発火、設備の不調によって787の運航は1月下旬以降、世界で停止された。米運輸安全委員会は2月上旬時点で電池の熱暴走が原因と見て調査しており、認可手続きを見直す必要性も示唆。運航再開は今年下期以 ………

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