行き場のない福島市の下水汚泥。圧縮して保管しようにも、第一号プラントは故障だらけ。
2013年3月号 BUSINESS
ガレキ処理に除染に廃炉……東電の原発事故は、地元福島に無数の「不条理」をもたらした。汚染された土地から下水道を通って処理場に溜まるセシウム汚染の汚泥処理もその一つだ。福島市堀河町の終末処理場では、毎日6トンの処理汚泥が出る。廃棄物の中間貯蔵施設が完成するまでは、場内に溜め置くしかない。汚泥を袋詰めして、場内のコンクリート反応槽に次 々保管しているため、プールが満杯になるのは目前だ。が、中間貯蔵施設の双葉郡受け入れがモメて、いまだにメドが立たない。環境省はやむにやまれず「減容化」――汚泥の水分を飛ばし容積を約5分の1に圧縮して、中間貯蔵施設完成まで保管を続けることになった。プラントの公募が行われ、日本下水道事業団が統括、三菱総合研究所が放射性物質の対策を行い、新日鉄住金エンジニアリングがプラントを建設するという3社共同事業体(JV)の提案が採用され ………
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