「アフリカ援助」不都合な現実

ノーベル平和賞を盾に、サブサハラでは日本最大の援助先。だが、受賞コンビが決裂するほど、汚職摘発は店ざらしだ。

2013年3月号 GLOBAL [リベリア援助不正疑惑]

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本誌2012年9月号に掲載された「日本のリベリア援助が『槍玉』」の記事に対し、日本の外務省(広報室長、山下恭徳名)が抗議を寄せた。記事は西アフリカのリベリアに対し日本政府が供与した11億円の資金援助をめぐるスキャンダルだったが、この資金によって購入した石油を管理した国営輸出・流通会社、リベリア石油精製会社(LPRC)の前会長の証言(現地紙への寄稿)に「事実と異なる記載がある」「日本のODA(政府開発援助)に誤解を与え」「日リベリア友好関係にも影響を及ぼしかねない」という内容だった。その後の推移も含めて反駁しよう。就任半年で辞任したネグバリ・ワーナー前会長が指摘したのは、同社のT・ネルソン・ウイリアムズ常務取締役が、民間の一企業にすぎないアミナタ・アンド・サンズに入札もせずに石油製品の販売権を与え、販売して得たはずの売り上げの一部が行方不明になっている ………

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