「打ち出の小槌」と化す復興庁

「巨大な財布」に群がるゼネコン。自民党建設族と国交省の役人が、福島復興利権を牛耳る「荒業」。

2013年3月号 POLITICS [「第2国土交通省」の誕生]

  • はてなブックマークに追加

政権奪還を果たした自民党政権の手で、新たな利権の受け皿づくりが進んでいる。政府予算の組み替えの標的になったのは、復興事業を担ってきた環境省だった。「除染機能を復興庁に持たせます」1月10日。こう口火を切ったのは、安倍晋三首相自身だった。被災地復興の鍵を握る除染事業の発注権限は、そのツルの一声で環境省からはがされ、復興庁へ移管することになった。大臣経験のある民主党議員が舞台裏を明かす。「民主党時代は調整官庁にすぎなかった復興庁が、莫大な発注権限を握る事業官庁に大化けしたわけで、自民党建設族にとって『打ち出の小槌』のようなもの。全国のゼネコンが我先に復興庁詣でを始めた。文字通り『第二国交省』の誕生です」

際限なく膨れ上がる「復興予算」

環境省がターゲットになった政治的な意図は明白だ。先の民主党議員は続ける。「大震災と福島原発事故を機に、時の菅直人政権は環境省に権限と予算を集 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。