バッテリーに問題はなかったのか。仏軍需企業のタレス社などと賠償責任の押しつけあいになる公算大。
2013年3月号 BUSINESS
米ボーイング社の最新鋭旅客機「B787ドリームライナー」に搭載したリチウムイオン電池から発火事故が2件続いたことから、米連邦航空局(FAA)は1月16日、運行停止を命じた。当然ながら電池のメーカーであるジーエス・ユアサコーポレーションには厳しい視線が注がれる。リチウムイオン電池は携帯電話やノートパソコン用で発火や発熱・膨張の事故を起こした“前科”があるだけになおさらだ。米運輸安全委員会(NTSB)はB787搭載電池の認可条件見直しを決め、ボーイングはB787の納入が遅れると納期が迫っている航空会社に通告し始めた。原因は依然として不明だが、高松空港に緊急着陸したB787のバッテリーを調べている国土交通省の運輸安全委員会周辺からは「バッテリーに問題はなさそう」という断片的な情報が漏れてくる。だが安心はできない。B787運行停止に伴う航空会社の機会損失は甚大だ。低燃費のB787 ………
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