アコーディア「TOB失敗」の裏の裏

旧村上ファンド系の投資ファンド「レノ」が買い漁り。20%を超える保有株の売り抜けが焦点。

2013年3月号 BUSINESS

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絵に描いたような大どんでん返し。ゴルフ場業界2位のPGMホールディングスが首位のアコーディア・ゴルフに仕掛けた敵対的TOB(株式公開買い付け)が不成立に終わった。TOBへの応募総数は17万4580株と、アコーディアの発行済み株式の16.6%にとどまり、買い付け予定の上限である50%はおろか、下限の20%にも届かなかった。PGM側の完敗だ。TOBはPGM社長の神田有宏がアコーディアとの経営統合を目指し、PGMの大株主のパチンコメーカー「平和」の事実上のオーナーである石原昌幸と組んで仕掛けた。古巣のアコーディアを乗っ取りたい神田とゴルフ業界制覇を狙う石原が、ほぼ2年がかりで進めてきた謀略の詳細は、本誌1月号で紹介した通りである。

村上譲りの恫喝に屈服

PGMはアコーディア株のTOB価格をTOB発表時の株価より5割以上高い8万1000円に設定し、一方で「TOBの買い付けの上限は50%、それ以上の応募があっても買い付けな ………

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