日中「レーダー騒動」は茶番

小野寺防衛相の児戯に等しい国内向けパフォーマンス。北の核武装が気がかりな米中の腹合わせは済んでいる。

2013年3月号 DEEP [絶望的な外交「視野狭窄」]

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中国海軍のフリゲート艦が1月30日、海上自衛隊護衛艦「ゆうだち」に火器管制レーダーを照射したのは、果たして尖閣諸島を巡る「日中睨み合い」のひとコマだったのか。日本のメディアも世論も、当たり前のようにそう思い込んでいるが、それこそ日本全体が陥っている絶望的な視野狭窄の症例である。

自衛隊は米軍牽制のための「代役」

当時、東アジアの安全保障問題で最大の懸案は、疑いの余地なく北朝鮮の3回目の核実験であった。昨年12月の北朝鮮による「弾道ミサイル技術」実験は予想を超える成功を収め、核弾頭を搭載した長距離弾道ミサイルが米本土に届く可能性も想定せざるを得なくなった。北朝鮮はすでにプルトニウムを核兵器6個分に相当する30~50キロ所有し、高濃縮ウラン型核兵器も年間2個製造する能力を持つ。米国にとっては、尖閣をめぐる日中の鍔迫り合いも気にはなるが、北朝鮮の核武装を阻止する方がはるかに重要であるこ ………

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