「東芝」西田会長vs.佐々木社長が冷戦

会長を差し置いて社長が経済財政諮問会議のメンバー入り。舞台裏で何が起こったのか。

2013年2月号 BUSINESS

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安倍内閣が最優先課題に掲げる「経済再生」。その司令塔となる経済財政諮問会議のメンバーが12月28日に決まった。民間議員は4人で、経済界からは三菱ケミカルホールディングス社長の小林喜光(66)と東芝社長の佐々木則夫(63)が選ばれた。安倍は衆院選直後、経済立て直しの制度設計を経済財政・再生相の甘利明に任せた。その甘利は「内閣の命運がかかっている。実効性のある提言ができる経営の最前線に立つ人を起用したい」と、現役社長の二人に白羽の矢を立てた。2001年の中央省庁再編に合わせて発足した経済財政諮問会議は、首相が議長を務め、主な経済閣僚、日銀総裁、民間議員がメンバーとなる。このうち民間議員は財界首脳が入るのが慣例で、過去を振り返れば牛尾治朗、奥田碩、丹羽宇一郎、御手洗冨士夫、張富士夫、三村明夫と、錚々(そうそう)たる顔ぶれが並ぶ。前任者と比べ、小林と佐々木 ………

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