南ア「BRICS脱落」の危機

マンデラ以来18年余、いまだ腐敗と混乱を脱出できない与党ANCに「救世主」現る。

2013年2月号 GLOBAL

1994年にネルソン・マンデラ大統領が選ばれて今年で19年目、南アフリカの与党、アフリカ民族会議(ANC)は、ターボ・ムベキを経て現在のジェイコブ・ズマまで四代の大統領を輩出してきた。アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃以降、ANCは黒人差別解消に尽力し、黒人と白人間に多くの寛容性をもたらしたが、いくつかの重要政策で大失敗を犯したことが明らかになってきた。

「鉱山国有化」で暗雲

それでも12月15~20日に開かれたANC年次総会はどうにか幕を閉じ、産業界に安堵が広がった。が、総会に参加した約3900人が気を揉んでいたのは、山積する懸案の多さだった。まずANC青年団が求めていた「鉱山国有化」。実施されれば、投資家の信頼を損なうし、ANC内部で起きた権力抗争は死者を出す暴力沙汰に発展、政情不安をもたらしていた。12年に労働者と警官隊の衝突で死者まで出した鉱山ストライキで産業界に広がった混乱を収拾 ………

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