欠陥戦闘機の開発責任者に「烈士」の称号で、軍内部から不満の声。習の汚職退治は人気取りだ。
2013年2月号 GLOBAL
中国の習近平(シージンピン)体制がスタートして2カ月余り。カリスマ性を欠く習は、最高指導者としての権威を高めようと躍起になっている。党総書記に就任した3週間後、最初の地方視察として広東省深圳市を5日間にわたり訪問。21年前に改革開放の加速を指示した鄧小平(トンシヤオピン)の「南巡」の足跡をたどりながら、行く先々で改革の重要性を強調した。民衆の期待が強い汚職退治の動きも急だ。習体制の発足後、地方政府の高官の摘発が相次いでいる。その中には四川省党委員会副書記で、2012年11月の共産党大会(18大)で中央委員候補に選出されたばかりの李春城(リーチユンチヨン)のような大物も含まれている。しかし筆者に言わせれば、これらは習の政治的パフォーマンスに過ぎず、改革は1ミリも前進していない。真実の神は細部に宿る。中国の官製メディアが大量に垂れ流すヨイショ記事より、そ ………
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