実需喚起でデフレ脱却 平成の高橋是清めざす
2013年2月号 BUSINESS [インタビュー]
――大胆な金融緩和でデフレ脱出をめざすという「アベノミクス」には、日銀の独立性を犯すという反対論と、緩和では日本の経済は立ち直らないという反対論がありました。麻生 歴史的に反省せにゃいかんところがあるんでね。昭和20年の敗戦から今日まで67年間、日本は何度か不況を経験したが、すべてインフレによる不況だったんですよ。デフレによる不況だと気がついたのはずっと後なんです。デフレだと経験者はゼロで、経験から学べなかったんです。これを直すにはどうすればいいか、1930年代の大恐慌まで遡れば高橋是清がいた。――金解禁でデフレを悪化させた「男子の本懐」の浜口雄幸首相と井上準之助日銀総裁の緊縮財政の後を継いで、積極財政を行った大蔵大臣ですね。麻生 大デフレ対策をやると言って、日銀に「カネを刷れ、俺が全部使う」と言った。そして社会資本の整備や雇用対策をやり、アメリカ ………
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