ネタニヤフが執着する対イラン核攻撃

衛星が捉えた、ハマスに武器密輸のイラン貨物船。1月総選挙を控え「やられる前に一撃」も。

2013年1月号 GLOBAL

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宇宙の暗闇に浮かぶ衛星カメラがホルムズ海峡の一角で捉えた「成果」が、イスラエルのテルアビブにある国防省本部奥深くの管制室に届いた。管制室では、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はじめ同国の国家政策の策定責任者たちが、その画像を穴のあくほど調べていた。イスラエルは11月14日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区への空爆を開始し、ハマスの軍事部門イザッディーン・カッサーム旅団の最高幹部、アハマド・ジャバリ司令官の車を上空からピンポイントで狙って殺害した場面をユーチューブに投稿した。それから約2週間におよぶ大規模空爆作戦「防御の柱」(Pillar of Defense)を展開した後、エジプトの仲介でようやく同21日に停戦が成立した。この作戦実行中、ネタニヤフら首脳の念頭にあったのが、イランが参戦する可能性である。ネタニヤフはかねて「いますぐでなくとも、いずれ必 ………

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