「旧長銀ビル」に巨額投資「ミニバブル」期待の皮算用

2013年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

不動産ファンドのケネディクスと東急不動産、日本政策投資銀行の3社は、旧日本長期信用銀行本店ビル(東京・千代田区)を、米モルガン・スタンレー系ファンドから500億円で買い取った。3社は共同でビルを建て替え、総事業費800億円を投ずる計画だ。リニューアルは17年春。投資の成否は、不動産市況にかかっている。旧長銀ビルはT字型の「不安定な外観」で「不吉な空中楼閣」と揶揄されてきた。長銀は93年の竣工直後から経営悪化に歯止めがかからず98年に破綻。その後、事業を引き継いだ新生銀行が本店を構えたが、経営不振から08年春に米モルガン・スタンレー系のファンドに1180億円で売却した。ところが、モル・スタも08年秋のリーマン・ショックの直撃を受け、借入金償還に行き詰まり、売却が試みられたが、金額が折り合わず、破談が続いていた。今回の入札ではケネディクスが7月に優先交渉権を取得。 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。