矢面に立つ白川日銀が密かに「マイナス金利」研究

2013年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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自民党の安倍晋三総裁が日銀批判のトーンを上げ、「マイナス金利」導入が俎上にのぼった。「極論」(大手証券)と一笑に付す向きが多いが、欧州中央銀行(ECB)は12月初旬の理事会でマイナス金利への引き下げを討議し、金融大手クレディ・スイスやスイスUBSもスイスフラン建て口座のマイナス金利適用を決めた。政府関係者によると「白川日銀も密かにマイナス金利を研究している」という。融資とは借りる側が貸す側に金利を支払うものだが、マイナス金利では貸す側が金利を払う。実は短期の金融市場では実例が多く、直近では欧州債務危機の際に「安全資産への逃避」が進行し、米国やドイツの短期国債が買われたため、満期保有時に元本割れするケースが出た。一方、ECBが討議し、日銀が研究するのは市中におカネを回すためだ。マイナス金利になれば、銀行が資金を中央銀行口座に寝かせれば、減額される。 ………

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