崖っぷち北尾が孫に「恨み節」

投資家を前にした独演会で絶句。「08年に孫の窮地を救ったのに」と、将軍様の弱音に会場は静まり返った。

2013年1月号 BUSINESS [SBI総帥の弱音]

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本誌が12年1月号で「北尾SBI『金の卵』簒奪商法」を掲載し、その奇怪な経理を次々暴露し続けて1年経った。本誌の連打に追い詰められ、SBIホールディングス(以下、SBI)の総帥、北尾吉孝はいまリング上で崩れ落ちる寸前である。強気をもって鳴る北尾が、とうとう弱音を吐く珍しい場面を見た。11月27日、ホテルニューオータニの「芙蓉の間」で行われた個人投資家説明会である。SBIは11月28日、1年債(利率1.6%)150億円を発売したばかり。個人投資家をつなぎとめるため、東京、大阪、名古屋で説明会を開いたのだ。

「ホメオ23億円損失」のカラクリ

面妖な説明会だった。500人以上の席が用意されていた会場の入り口には、北尾の著書を販売するコーナーがあった。場内には正面左右に巨大なスクリーンが据えられ、今やSBIグループの生命線となったアミノ酸の一種、ALA(5−アミノレブリン酸)の開発物語を流している。平日とあって、会場 ………

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