昭和三陸の「アウターライズ地震」は津波が28mを超え、死者3千人。最大余震はこれからだ。
2013年1月号 DEEP
12月7日17時18分、三陸沖の牡鹿半島の東240km付近を震源とするM(マグニチュード)7.4の地震が発生した。これは東日本大震災(地震名は東北地方太平洋沖地震)の余震の一つではあるが、頻繁に発生している余震と同一と見なすことのできない地震だった。事実、専門家の間には、さらに大きなM8クラスの地震が発生する「予兆」ではないかと懸念する声がある。この地震では、宮城県栗原市や青森県八戸市などで震度5弱を記録し、宮城県沿岸に津波警報が、青森、岩手、福島、茨城の各県に津波注意報が出され、3・11の教訓から1万8千人余の住民がいち早く高台などに避難した。地震の揺れが長かったため大津波の再来が懸念されたが、最大波高は石巻市鮎川の1メートルにとどまり、事なきを得た。
M9の東日本大震災は、日本列島に向かって西進する太平洋プレートが、東北地方を載せた北米プレートを押し込む格好 ………
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