高額医療を切る物差し「クオリー」

人生の「有り難み」を数値化する新指標。製薬業界や医師会が毛嫌いする最大の理由は「収益カット」につながるからだ。

2013年1月号 BUSINESS [ 人生の「有り難み」を測る物差し]

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「長生きしたい」。誰もがそう願っている。しかし、それが病院のベッドの上で、一日中、医薬品の副作用による激痛に苦しみながら、天井を見つめて朦朧と過ごす。しかも、高額な医療費がのしかかり、家族を貧困に追い込む。そんな条件がついたらどうだろう。戦後、日本の平均寿命は伸び続け、いまや女85歳、男79歳。もちろん世界トップ級である。しかし、「生活の質」はどうか。「長生き」は嬉しいが、健康でなければ個々人が感じる人生の「有り難み」は減る。「長生き」と「健康」のバランスが大事である。海外には、それを測る物差しがある。その名は英国の医療経済学者が考案した「クオリー」(Quality Adjusted Life Yearsの略称)である。この指標を使えば、「長生き」と「健康」のバランスを考え、各人が感じる人生の「有り難み」を数値化できる。手法は意外に簡単。まずは対象者に、定期的なアン ………

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