SBI検査が突く二大「急所」

厚化粧が剝げていく。香港取引所での「詭弁」の証拠があがった。因縁の村上も登場、いよいよクライマックスへ。

2012年12月号 BUSINESS [赤字転落で北尾窮地]

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いかに厚化粧をしようが、黒いカラスは白いカラスにはなれない。塗りたくったお白粉もいつかは剝がれ落ちる。11月8日、SBIホールディングス(以下、SBI)は第2四半期決算を発表、連結最終損益は13億6千万円の赤字となった。「投資不適格」一歩手前のトリプルB格付けを死守せんと、あらゆる手立てを総動員して赤字決算だけは阻止しようとしてきたが、とうとうその堤防も決壊した。東京証券取引所で行った決算発表は、4月から導入した国際会計基準(IFRS)のせいと言わんばかり。実はIFRSでSBI損保の減損処理を回避したら、中国株の下げで評価損が出るなど裏目に出たうえ、資産売却の出口も上期はなく、やり繰り算段がつかなかっただけだ。総帥の北尾吉孝に質問が飛んだ。「ある月刊誌で、SBIがヤフーに身売りを頼んだような報道がありましたが……」北尾は顔を強ばらせて言下に否定した。「真っ赤な大ウソ ………

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