彷徨う妖怪「第三極大連合」

政策そっちのけで「大連合」の旗を振る石原。「太陽の党が抱きついてきたらどう蹴飛ばすか」が橋下のホンネ。

2012年12月号 POLITICS [最後に笑うのは誰か]

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衆院選に向かう永田町を妖怪が彷徨っている。「第三極大連合」という妖怪が――。「石原慎太郎前東京都知事とも最後の最後は組めないかも知れない。日本維新の会は『価値観・政策の一致』と『決められる政党』が原点。そこは絶対大事にしたい」11月5日。日本維新の会代表の橋下徹は幹事長の松井一郎らごくひと握りの幹部にこんな秘めた胸の内を打ち明けていた。これに先立つ3日の京都市内。明治維新の三傑の一人、木戸孝允の銅像が敷地内に建つホテルオークラで石原と向き合った橋下は、石原に同行したたちあがれ日本代表の平沼赳夫に「我々は『真正保守』だと言っている人たちとは組めません」と言い放った。石原にも「御大もたちあがれとはカラーが違うじゃないですか」と切り込んだ。石原個人はリスペクトする橋下だが、消費税の地方税化、脱・原子力発電、TPP(環太平洋経済連携協定)参加などの過激 ………

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