安倍の懐刀「菅義偉」の切れ味

集団就職で上京した苦労人。野田政権を解散に追い込み、安倍政権の官房長官に有力。

2012年12月号 POLITICS

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自民党執行部の中で菅義偉(すがよしひで)幹事長代行(63)の存在感が増している。政策通を自任する「お友達」の中で、叩き上げの「党人派」として異彩を放っている。12月14日に衆院選挙が行われ、自民党が比較第1党に返り咲き、政権に復帰するのは確実。安倍晋三政権が今度こそ本領を発揮できるか――。舵取り役の菅氏の力量にかかっている。9月27日夜。東京・新橋の老舗料亭「金田中」に、JR東海の葛西敬之会長が呼びかけ、財界の大物が集まった。招待を受けたのはもちろん、その前日、自民党総裁に再び選出されたばかりの安倍氏。自民党側から唯一、同席したのが菅氏だった。同じ時刻に、国会近くの中華料理店では、菅氏をはじめ選対本部長の甘利明元経産相、麻生太郎元首相ら安倍陣営を支えた中心メンバー約20人が総裁選祝勝会を開いていた。安倍氏は祝勝会には15分程度いただけで金田中へ慌ただしく ………

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