シティ解体の号砲「背伸びCEO」解任

孤独な小物インド系CEOが解雇された。規制強化を控え「メガバンク」時代の終焉なのか。

2012年12月号 BUSINESS

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孤独な人である。行内で昼食を食べるときは、いつもマンハッタンの中心街パークアベニューを見下ろす巨大金融機関シティグループ本社2階の役員食堂の個室で、CEO(最高経営責任者)の彼は一人きり。部屋は曇りガラスなので、給仕以外は何をしているか分からない。トレーディングフロアに降りることもあまりなかったと聞く。写真を撮られるのが大嫌い。パーティーやインタビューでカメラマンがカメラを構えると、露骨に手でさえぎることも。出無精なウォール街のVIPなんて聞いたことがない。鼻にかかる甲高い声で早口でまくし立てる。インド系なのにニューヨーク訛りをあえて意識して、ウォール街のジャーゴンばかりを並べるから、ライバル銀行のトップから軽く見られた。背伸びしたCEOだった。10月16日、そのビクラム・パンディットCEOが突然辞任してウォール街を驚かせた。「彼の貢献に感謝する」とマ ………

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