プーチン、ガス開発で日本釣る

安保対話で中国包囲。東シベリアの3兆円ガス田開発に日本を引っ張りこもうと、「北方2島返還」のアメ玉も。

2012年12月号 GLOBAL [日中緊張で漁夫の利]

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「尖閣」と「竹島」の領有権問題をめぐって日中と日韓の関係が劇的に悪化、この極東の緊張状態に目を光らせる国がある。同じく北方4島という未解決の領土問題を抱えながら、パワーバランスを冷徹に計算し、日本と急速な関係強化を図ろうとする北の隣国――言うまでもなくウラジーミル・プーチン大統領のロシアである。野田佳彦首相は12月に予定していた訪ロを取りやめた。プーチンは命運の尽きかけた民主党政権から距離を置き、政権に復帰するであろう自民党の安倍晋三政権が、どれだけ交渉の相手たりうるかを見極めようとするだろう。なにより対日関係強化は、ロシア中長期戦略の重要な布石だからだ。第一に、約9割と欧州地域に過度に依存したロシア産天然ガス市場のアジア地域への多角化が急務だということ。北米発のシェールガス革命の余波で、余剰となったカタール産の液化天然ガス(LNG)が大量かつ ………

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