再選オバマに「財政の崖」の壁

回避へ上院は懸命だが、下院は「何でもノー」。ねじれの機能不全で米国分裂。

2012年12月号 GLOBAL

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11月6日の米大統領選挙では、バラク・オバマ大統領が接戦を制して再選された。だが、米国民は政府の現状に満足していない。選挙直前のオバマ支持率は49~50%だったが、議会の民主党支持率は8~11%と最低水準に落ち込んでいた。国民の多くは米国が間違った道を歩んでいると考え、将来へのペシミズムが全土に蔓延している。もちろん、リーマンショックを発端に大恐慌以来の深刻な金融危機に見舞われ、いまだに水面下でもがく経済が、有権者の怒りと不満の主たる原因だ。だが、政治に対する怒りや不満はもう何年も前からだ。米国の政治は分極化が進み、ほとんど部族争いと化している。

機能していない二権分離

1960年代以降、地域社会が変化するにつれ、南部では共和党の支持層が、北東部と西海岸周辺では民主党の支持層が増えた。民主・共和両党は多くの中道派議員を失い、ますます均一化して中道路線から距離を置くようにな ………

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