大手製薬会社が「ジェネリック」封じ込め

特許が切れても、あの手この手で主力品が持つ巨大市場を防衛。政府の目標達成は絶望的だ。

2012年11月号 LIFE

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「同じ製品なら安い方がいい」。そんな当たり前の考えが、通用しない不思議な業界がある。日本の医療用医薬品――。価格が高くても、初めに出した大手メーカーの製品が、ずっと売れ続ける。特許が切れると、中小メーカーが同じ効能、効果を持つ後発医薬品(ジェネリック)を安い価格で市場に出すのだが、それほど売れない。ご承知の通り、医療用医薬品は、すべて医療保険で支払われる。その支払い額(薬剤費)は現在約8兆円。年々増え続け、少子高齢化、景気低迷により医療保険財政は破綻寸前。薬剤費の効率化はもはや避けて通ることができない喫緊の課題だ。もし、特許が切れた大手メーカーの製品を、全て後発品に置き換えれば1.5兆円程度、薬剤費を圧縮することができる。そこで政府は2007年、「13年3月末までに、後発品の数量シェアを全市場の30%以上にする」という政策目標を掲げた。ところが、その ………

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